演題詳細


 

タ イ ト ル: 「創薬・疾患研究のためのデータベース開発と統合:
医薬基盤研究所における取り組み」


発  表  者: 水口 賢司

所    属 : 医薬基盤研究所 バイオインフォマティクスプロジェクト プロジェクトリーダー

発 表 資 料 : 講演スライド 水口先生スライド

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要    旨 :  創薬・疾患研究においては、ターゲット探索と検証、リード化合物の同定と最適化、安全性の確認などのあらゆるプロセスにおいて、多様な情報を統合したデータベースを活用することが、より効率的な医薬品開発につながると期待されている。医薬基盤研究所では、創薬支援情報の集積拠点となるべく、データベース開発やデータ統合の方法開発と応用を行なっている。本講演では、安全性バイオマーカー探索のためのトキシコゲノミクスデータベース1)やアジュバントデータベース2)などの個々のデータベースの紹介と共に、セマンティックウェブ技術を利用したデータ統合の試みについて報告する。さらに、セマンティックウェブとは異なる技術を用いて、遺伝子、タンパク質から化合物、疾患関連データを統合したデータウェアハウスTargetMine3、4)の有効性について、幾つかの新規創薬ターゲット発見に向けた具体的な実験検証を含めて示す5、6)。また、バイオサイエンスデータベースセンターとの共同研究による医学・生命科学データベース一括横断検索システムSagace7)についても紹介する。

参考文献 (website URL)
1). http://toxico.nibio.go.jp/
2). http://adjuvantdb.nibio.go.jp/
3). http://targetmine.nibio.go.jp/
4). Chen Y-A, Tripathi LP, Mizuguchi K (2011) TargetMine, an Integrated Data Warehouse for Candidate Gene Prioritisation and Target Discovery. PLoS ONE 6(3): e17844.
5). Tripathi LP, et al. (2010) Network based analysis of hepatitis C virus Core and NS4B protein interactions. Mol Biosyst 6: 2539-2553.
6). Tripathi LP, et al. (2012) Proteomic Analysis of Hepatitis C Virus (HCV) Core Protein Transfection and Host Regulator PA28γ Knockout in HCV Pathogenesis: A Network-Based Study. J Proteome Res. 11: 3664-3679.
7). http://sagace.nibio.go.jp/