プログラム詳細
タ イ ト ル：ゲノム情報に基づく植物データベースの統合
発 表 者：田畑 哲之
所 属 ：かずさDNA研究所
発表資料 ：講演動画 
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要 旨 ：わが国の植物分子遺伝学、植物ゲノム研究は古くから優れた成果を挙げており、国際的にも高く評価されてきた。その成果は主に論文として報告され、関連するゲ ノム構造・機能情報やリソース情報はデータベース上で公開されている。しかし、研究対象がモデル材料から農作物まで多種多様であること、提供される情報も 塩基配列、転写、翻訳、代謝、フェノタイプなど多岐にわたること、研究グループやプロジェクトごとに個別のDBが構築されることから、異なるプラット フォームをもつ多くのDBが散在して利用者にとってわかりにくく、また統一感を欠き国際的なプレゼンスを十分に示せない状態になっている。さらに、DNA マーカーや連鎖地図など遺伝子同定や育種を行う上で重要な情報は文献上に留まっているものが多く、これらを総合的に検索して必要とする情報を入手すること は容易ではない。
そこで、我々は以下の４項目の研究開発を一体として進める。
（１）遺伝子オルソログDBの構築とそれに基づく植物ゲノムDBの統合
（２）DNAマーカーおよび連鎖地図情報に基づく植物ゲノムDBの統合
（３）植物リソース情報DBの統合
（４）植物研究に関連する情報基盤の構築
（１）で開発するオルソログDBをハブとして国内の各種植物のゲノム情報を相互連結し、さらに（３）で各種植物リソースの情報を同時検索できるようにす る。また、（２）、（４）で収集、整理するゲノム関連情報を加えて、存在するゲノム情報および周辺情報を有機的に統合することをめざす。その結果、わが国 の植物ゲノム関連研究の成果を海外から「目に見える」形にするとともに、植物研究のより一層の進展に貢献したい。
